探偵ナイトスクープのヤングケアラー回に感じた違和感|「ワンチーム」で片づけてはいけない家庭の現実

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探偵ナイトスクープで放送された、いわゆる「ヤングケアラー」と受け取られた依頼が、今も多くの議論を呼んでいます。

小学6年生の長男が「長男をやるのに疲れた」「1日だけ次男になりたい」と語った姿は、決して他人事ではありません。

番組内では「家族はワンチーム」「助け合い」という言葉でまとめられていました。

しかし、その言葉だけで本当に片づけてしまっていいのでしょうか。

私は、兄弟が多い家庭で育った立場として、どうしても拭えない違和感を覚えました。

それは、子どもが支える家庭と、大人が土台になる家庭の違いです。

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「ワンチーム」という言葉で片づけてはいけないもの

探偵ナイトスクープで放送された、いわゆる「ヤングケアラー」と受け取られた依頼。

長男である小学6年生の男の子が、

「長男をやるのに疲れた」

「1日だけ次男になりたい」

そう口にした姿は、多くの人の胸に残ったと思います。

番組内では「家族はワンチーム」「助け合い」という言葉でまとめられていました。

けれど、私はその言葉にどうしても違和感を覚えました。

なぜなら、私は兄弟が多い家庭で育った側の人間だからです。

兄弟が多い家庭=すぐにヤングケアラー、ではない

私の家も、世間では「多い」と言われる兄弟数でした。

両親は共働きで、家事分担も当たり前。

「お手伝い」は日常にありました。

でも、それでも家庭が回っていたのには理由があります。

母は、母としての役割を手放していませんでした。

毎日の夜ご飯は必ず作ってくれましたし、

忙しい中でも、週に一度は家の掃除を徹底していました。

排水溝、換気扇、コンロの油汚れ、床、トイレ。

子どもがやらない部分、やれない部分は、きちんと大人がやる。

「全部を子どもに任せる」ことは一度もありませんでした

「子どもが支える家庭」と「大人が土台になる家庭」

兄弟同士の年齢が極端に離れていなかったこともあり、自然に分担できる環境でした。

誰か一人に負担が集中することもありません。

母は、休みの日にはしっかり子どもと向き合ってくれました。

製パン機で生地を作り、

みんなで好きな形に成形して焼いたおやつ作り。

今でも鮮明に思い出せる、大切な時間です。

経済的な負担を減らすため、

母は資格の勉強もしていました。

「子どもに負担をかけないために、大人がどうするか」

それを考え続けていた姿を、私は見てきました。

探偵ナイトスクープの放送で感じた、決定的な違い

ナイトスクープの依頼を見て、

私が一番強く感じたのはここです。

母親が、母としての姿を完全に放棄しているように見えたこと。

「ワンチーム」という言葉は聞こえがいい。

でも、実際に背負っているのは誰なのか。

拒否権のない子どもに

生活そのものを任せることは、協力ではありません。

それは、押しつけです。

子どもを産むということには、

数えきれない責任が伴います。

それを理解しないまま

「できる人がやればいい」と言うのは、

親としてあまりにも無責任ではないでしょうか。

奪われているのは「今」だけではない

長男くんは小学6年生です。

これから中学、高校と進めば、

  • 朝早く登校する部活
  • 土日の練習や試合
  • お弁当の準備
  • 洗濯物の増加

こうしたことは、珍しい話ではありません。

もし彼が

「本気でスポーツをやりたい」

そう思ったとき、この家庭は支えられるのでしょうか。

そもそも、

「家庭が回らなくなるから無理」

そう言われてしまわないでしょうか。

すでに彼は、友達と遊ぶ時間を奪われています。

興味や関心を広げる機会も、限られています。

彼の世界は、

家庭の中だけに閉じ込められてはいないでしょうか。

「子どもが我慢すれば成り立つ家庭」でいいのか

子どもが家事を手伝うこと自体は、悪いことではありません。

私自身、その経験があります。

でも、

  • 子どもが我慢しないと回らない家庭
  • 子どもが犠牲になることで成り立つ家庭

それは、本当に「家族」でしょうか。

ワンチームという言葉で、

その現実を美化してはいけない。

子どもには、

家庭の外に世界を広げる権利があります。

そして親には、

その土台を用意する責任があります。

今回の放送は、

「兄弟が多いから大変」では終わらせてはいけない問題を、

私たちに突きつけているように思えてなりません。

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